NHK大河ドラマ「光る君へ」第44話次回予告「望月の夜」11月17日放送あらすじネタバレ解説。吉高由里子(紫式部)柄本佑(藤原道長)双寿丸(伊藤健太郎)藤原賢子(南沙良)かしまし歴史チャンネル、望月の詩
動画をご覧いただきありがとうございます。このチャンネルではNHK大河ドラマ「光る君へ」の最新情報とドラマ内容についての解説をさせていただいています。今回は11月10日放送の第43話の内容と次回11月17日放送の第44話の注目すべきポイントについて解説をさせていただきます。
第43話では、三条天皇が即位して三年が過ぎた1014年、中宮妍子(倉沢杏菜)が女の子を出産しますが、道長は息子でないことに失望します。その後、内裏内で火災が起きたため、三条天皇は、彰子のいた枇杷殿にうつり、彰子は藤原頼通(よりみち)の屋敷の高倉殿に移りました。高倉殿には、敦康親王とその妻の、 祇子(のりこ)女王も暮らしており、ここで彰子と敦康親王が再会しました。ある日、道長は琵琶殿の三条天皇を訪ねると、「恐れながら、二度にもわたる内裏の家事は、天がお上の政のお怒りである証と存じます」といい天皇の譲位を促しますが 、三条天皇はこれに立腹し道長を下がらさせると、藤原の実資を呼び、「道長に毒でも盛られるのではないかと」不安を口にしました。その数日後、道長は再び琵琶殿の三条天皇を訪れ、政務の報告を行いましたが、天皇は道長の声がよく聞こえないといい、さらに文書を逆さに持ち、読むふりをしている姿をた道長は、三条天皇が目も見えず耳も聞こえない状態だと知ります。
それからしばらくたったある日、土御門殿に道長と倫子、頼通夫妻と教通(のりみち)夫妻が集まって宴を開いていると道長は頼通夫婦にまだ子どもがいないことを気にして、妻の隆姫に「ぜひ頼通の子どもを産んでほしい」といいますが、頼通は「父上、私と隆姫は十分幸せにやっております。隆姫は子どもがいないことを気にしていますゆえに、隆姫気遣ってほしいといいます。」しかし道長は「されどこのままでは」と言いかけると、隣にいた倫子が「覚悟をお決めなさい。父上のようにもう一人妻を持てば、隆姫とて楽になるかもしれませんよ。何もかも一人で背負わなくても良くなるのですもの」といいますが、頼通はこれに憤慨し「自分の妻は、隆姫一人だ」と言い切って去ってしまいます。道長は倫子に「ますます頑(かたく)なになってしまったのではないか」と非難しますが倫子は「私は本気で申しました。私は今まで殿御の愛を一心に受けることこそが女の幸せだと思って生きて参りました。されどいまは違います」といい道長が心から愛する女性がどこかにいるのだと疑い苦しんだ頃もあったが、いまは気に留めていない」といいました。
一方、賢子の暮らす屋敷には越後から為時が戻ってきて、家族一同で出迎えます。そこにちょうど双寿丸がやってくるとまひろは「賢子と乙丸を救ってくれた恩人だ」と紹介します。
その数日後、双寿丸は、師範の平の為賢と一緒に大宰府に行くことがきまり、賢子は自分も一緒についていくといいますが女は足手まといだと拒まれます。そして双寿丸は、「お前は都で良い婿を取って幸せに暮らせ」といい、その晩、賢子は、双寿丸に振られたとまひろに話します。そして後日、為時の屋敷で双寿丸を見送る宴がひらかれました
第44話では1015年譲位を拒み続ける三条天皇が、道長に対して自分の娘の褆子(やすこ)内親王を藤原頼通に嫁がせたいといいますが頼通にはすでに隆姫という妻がおり、頑なに拒む頼通を道長と倫子が説得しますが、頼通は「そのようなことを父上と母上が私にお命じになるなら、私は隆姫を連れて都を出ます。藤原も左大臣の嫡男であることも捨てて、ふたりきりでいきてまいります」といいました。道長は、かつて自分も若き日のころ、藤原の家を捨て、遠くの国で生きようとまひろに告げた日のことを思い出しました。道長は頼通と褆子(やすこ)内親王の件を三条天皇に諦めさせようと、弟の教通(のりみち)に命じて、「頼通は怨霊によって重病に冒されているという噂を流すと、その噂は三条天皇の耳にも届き「怨霊が憑いた者には姫はやれぬ。万策尽きたか・・・」といい東宮に敦明を立てることを条件に譲位を認め、彰子の産んだ敦成親王が9歳にして天皇に即位しました。そして1016年2月7日、内裏内の大極殿では後一条天皇の即位礼が執り行われ、道長は幼い帝の摂政となり国家の頂点にたち、彰子は国母となりました。
この年の7月、ともこの母の穆子(むつこ)が86歳でこの世をさると、まひろの父の藤原の為時も家族に出家の決意を明かすと三井寺で出家をし寺にははいらず、妻と息子ののぶのりの菩提を弔(ともら)いながら余生をすごすことになりました。そのご道長は摂政の座を頼通にゆずると、頼通は妹の藤原 威子(ふじわらのたけこ)を後一条天皇に入内させますがそのご、譲位した三条天皇は妻と東宮、敦明親王にみもまれ、この世をさり、父を失った敦明親王も、行き先の不安を抱え、自ら申し出て東宮をおりました。
彰子は太皇太后(たいこうたいごう)となり、妍子(きよこ)は皇太后、威子も中宮となり、3つの后の地位を道長の三人の娘で占めることとなりまして土御門殿で、祝の宴が繰り広げられましすがそこで道長は、望月の歌を読むことになりましたがこの歌の解釈についておおきな波紋を呼ぶこととなりそうですが第45話へと続いていきます。
道長が詠んだ歌の「この世をば我が世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば」という歌ですが現代語訳しますと
この世の中は全て私のものだと感じる。
満月のように欠けるところのない、完全無欠な世界なのだと。
歌ったとされて、傲慢な権力者の象徴として解釈されることが多いといわれていますが今回のドラマの道長からは、想像がつきません。歴史的な記録をみますとこの歌は、威子が中宮になった祝の酒宴の席で詠まれた即興歌と言われていいますが道長は高揚した気分で周囲の者への得意げに、みなも一緒に歌おうと、出席者全員で3回繰り返して詠んで迷惑だったと藤原実資の小右記にかかれているそうですがこの歌は、当時の紫式部日記にも、道長の書いた御堂関白記にも書いてない出来事だそうです
そしてこの歌は第36話で一条天皇と中宮彰子の皇子が誕生した日の夜、まひろが道長の前で詠んだ「めずらしき 光さしそふ 盃は もちながらこそ 千代もめぐらめ」という歌を元に歌われたものではないかといわれています。この歌の意味は(中宮様という月の光に、皇子様という新たな光が加わった盃は、今宵の望月のすばらしさそのままに、千代も巡り続けるでありましょう)といった意味のうたでしたが、その歌を聞いた道長は「覚えておこう」と言いその10年後、に望月というキーワードを使い、まひろの詠んだ歌を真似て詠んだものという説があり、この歌を詠む伏線だったとみられています。ちなみに、敦成親王の生誕50日を祝う「五十日の儀」が開かれたときにも、道長はまひろに即興で詩を読むようにいいますが、まひろが戸惑いつつも、「いかにいかが 数えやるべき 八千歳の あまり久しき 君が御代をば」とよみ、(幾千年にも続く皇子の寿命を、いったいどのように数えたらいいのでしょう)」と見事な歌を詠むとその場がどよめきました。するとみちながは「あしたづの よはひしあらば 君が代の 千歳の数も 数へ取りてむ」と(鶴ほどの寿命が私にあれば、皇子の幾千年にも続く寿命を数えることができるのに)」と歌で応えると息のあった二人の様子を見た 倫子は不快そうに席をたったシーンがありました。そしてその晩廊下で赤染衛門がまひろにたいして、「左大臣様とあなたはどういうお仲なの」と問いただしいろいろ事情はあるとは思うが。倫子様だけは傷つけないようにといいました。
倫子の記録をみますと、万寿4年(1027年)に道長が薨去(こうきょ)すると、長女彰子を除く娘三人にも相次いで先立たれ長暦3年(1039年)に出家、清浄法と号し、その後菩提を弔(ともら)って、孫の後冷泉天皇の天喜元年(1053年)に90歳で薨去(こうきょ)しました。そしてきになる、倫子さんのまひろへの本音につてなんですが、NHK公式サイトに、正妻の倫子役を演じています、黒木華さんが倫子の気持ちを解説しておりまして、倫子さんは、彰子の対しても自分は何もできなかったという情けない気持ちが多くてでそれを、まひろさんが女房として彰子の、そばに来てから、すごく彰子が明るくなっていったことにはとても感謝はしていますが、夫の心も奪われ、最愛なる娘の心も奪われいく、とても切ない心境だったとか語っていますので、恨んでもいませんし悪い関係にはなっていかないと思われます。
今回は11月10日放送の第43話の内容と次回11月17日放送の第44話の注目すべきポイントについて解説をさせていただきました
本日も最期までご視聴いただきありがとうございました。今回の動画が面白かった、また続きを聞いてみたいうとい方はぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いします。
『大河ドラマ「光る君へ」ファンミーティング』
12月2日月曜日東京都渋谷区NHKホールで開催されます。大河ドラマ「光る君へ」をよりお楽しみいただくための撮影秘話の紹介のほか、これまでのドラマの振り返りや最終回の見所などにも触れ「光る君へ」の魅力をたっぷりとお届けします。出演者は以下のとおりです
司会(ききょう・清少納言役)ファーストサマーウイカさん
司会(藤原斉信役)金田哲(かなだ さとしさん)
出演者
まひろ・紫式部役の吉高由里子さん
藤原の道長役の柄本佑さん
藤原公任役の、町田啓太さん
一条天皇役の塩野瑛久さん
藤原彰子役の見上愛さん
日時
2024年12月2日(月)
開場:午後6時
開演:午後7時
終演予定:午後8時30分
会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
豪華メンバーで観覧は無料。ご希望の方はお申し込みが必要になりますので、ぜひ関東近郊の方は応募してみてください。
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NHK出版公式ガイドブック「NHK大河ドラマガイド光る君へ完結編」について
著者情報:MHK出版
脚本:大石静 作
完結編インタビューに登場の出演者
吉高由里子(まひろ/紫式部役)
柄本佑(藤原道長役)
岸谷五朗(藤原為時役)
南沙良(藤原賢子役)
見上愛(藤原彰子役)
渡邊圭祐(藤原頼通役)
塩野瑛久(一条天皇役)
木村達成(居貞/三条天皇役)
三浦翔平(藤原伊周役)
竜星涼(藤原隆家役)
伊藤健太郎(双寿丸役)
凰稀かなめ(赤染衛門役)
動画内参考資料 引用
NHK出版「光る君へ」後編
NHK大河ドラマガイド光る君へ完結編
東京ニュース通信社「光る君へ」Book2
国文学研究資料館所蔵
小学館:学習まんが人物館
講談社現代新書:紫式部と藤原道長
フリー素材 いらすとや
NHK(C)
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie
日本最大級の著作権フリーBGM・効果音
ストックサービス「Audiostock」
コメント
双寿丸と賢子、また再会して結ばれてほしいな。できたら子共も産んでほしい。
話の筋が通ていて
また
ああそんな着眼点があったのかと
大変勉強になりました
最期まで
ついていきたいと思います
いつも(人”▽`)ありがとう☆ございます
望月の詩を読まれた頃は道長が眼が見えにくくなっていたと最近言われています。当日は満月ではなかったそうだし、捉え方は変わるでしょうね。
中国人が話しているような解説ですね
フィクションですから面白くてアリですが、女性の名が記録に残らないほどの男尊女卑の時代であり、最高権力者 道長の妻の物言いとしては時代錯誤な点が多々ありますね
えぇっ?ちょっと伺いますが、望月の歌は道長が本当に詠んだ歌なのですか❓ 様々な歴史YouTuberさんは「道長の日記にも行成の日記にも紫式部の日記にも どこにも書かれておらず、ただ1人 実資の日記に書かれているのみ」といっています。
皆さんで唱和しようと言ったのは道長ではなく実資です。
棒歴史YouTuberさんは「最高権力者の道長を陥れるための、実資の創作では無いか」と言う人も居ます。
歌の意味がわからずどんな意味なんだろう?
なんでNHKはこの詠んだ歌の説明文を出さないんだろうって思っちゃってましたが解説をしてくださるのが嬉しいです。
ありがとうございます。
倫子はん、いい女やわ~