リュミエール兄弟の『ラ・シオタ駅への列車の到着』がはじめて公開された時、観客は向かってくる列車の動きに圧倒され叫び声を上げ、逃げ出したという。
映像には元々不安や恐怖を呼び起こし、正気を失わせるものがあるのではないだろうか。
18世紀末から幾度となく上映され、そのたびにラ・シオタ駅へ間違いなく到着してきたであろう列車を、私の最寄り駅から出発する通勤電車と衝突させ、当時の観客が少なからず抱いたであろう視覚的驚きを追体験しようとした。
この短編は『ラ・シオタ駅への列車の到着』の墓標であり、次の時代への道標である。
Animation Runs! Vol.63
《京都セレクション 2022夏（仮）》
International section
100-Second International Film festival（イラン）
https://www.100fest.com/en/
※本映像は、PublicDomainの引用によって映画を再生させる「古今telework」の見本作であり、映画『sfumato』(2019-2022)へも編入された。
Directed by Akari Sōma
Based on a Story by Auguste Marie Louis Lumière and Louis Jean Lumière
Production 明滅工場
Music by Felix Mendelssohn
“Wedding March
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