ベルギーの新鋭、レオナルド・ヴァン・デイルの長編デビューとなる『ジュリーは沈黙したままで』が10月3日(金)より公開。このたび、俳優の伊東蒼が映画予告のナレーションに初挑戦した本予告およびコメントが解禁された。
ベルギーのテニスクラブに所属する15歳のジュリーは、その実力によって奨学金を獲得し、いくつもの試合に勝利してきた、将来を有望視されているプレーヤーだ。しかし、ある日、信頼していた担当コーチのジェレミー(ローラン・カロン)が指導停止となりクラブから姿を消すと、彼の教え子であるアリーヌが不可解な状況下で自ら命を絶った事件を巡って不穏な噂が立ちはじめる。ベルギー・テニス協会の選抜入りテストを間近に控えるなか、クラブに所属する全選手を対象にジェレミーについてのヒアリングが行われ、彼と最も近しい関係だったジュリーにとっては大きな負担がのしかかる。テニスに支障を来さないよう日々のルーティンを崩さず、熱心にトレーニングに打ち込み続けるジュリーだったが、なぜかジェレミーに関する調査には沈黙を続け……。
このたび解禁されたのは、映画『空白』(21)、『さがす』(22)、『世界の終わりから』(23)、『今日の空が1番好き、とまだ言えない僕は』(25)ほか、途切れることなく話題作への出演が続く若手実力派俳優・伊東蒼が初めてナレーションを担当した本予告映像。
才能あふれる15歳のテニスプレーヤー、ジュリー(テッサ・ヴァン・デン・ブルック)。映像は、彼女のラケットが鋭くボールを打ちつける音とともに幕を開ける。
続いて映し出されるのは、有望視されていた選手の訃報、そして信頼していたコーチ交代の知らせ。次々と降りかかる予期せぬ出来事に、ジュリーたち選手の不安は募っていくが、大人たちは「何も変わらない」と言い放ち、思惑通りに物事を進めていく。
世間から隔絶された環境の中、「“大人”として扱われる世界」で孤独な選択を迫られるジュリー。静かに、しかし力強くつぶやく「ただ話したくないだけ」という言葉と、何度も響き渡る心を突き刺すような打球音は、彼女が自分の頭で考え、気持ちを伝えようと決意する強い意志を象徴するような、強烈な余韻を残す予告編となっている。
ナレーションを務めた伊東は本作について「立場や年齢が変わっても誠実に相手と向き合いたい、と思わせてもらった作品」「実際にテニスプレイヤーでもあるテッサ・ヴァン・デン・ブルックさんのプレイシーンは観客をスクリーンに惹きつけ、未成熟な若き心の機微をこぼさない表情や仕草は、今この瞬間を逃してしまえば、2度と出会うことはできないような切なさで満ちていました」とコメントを寄せている。コメント全文は以下のとおり。
伊東蒼(俳優) コメント全文
今の私が映画をみて感じた素直な気持ちも、年齢や立場が変わっていけば、きっと変わっていくと思います。それでも、立場や年齢が変わっても誠実に相手と向き合いたい、と思わせてもらった作品です。
実際にテニスプレイヤーでもあるテッサ・ヴァン・デン・ブルックさんのプレイシーンは観客をスクリーンに惹きつけ、未成熟な若き心の機微をこぼさない表情や仕草は、今この瞬間を逃してしまえば、2度と出会うことはできないような切なさで満ちていました。
#ジュリーは沈黙したままで
#レオナルドヴァンデイル
作品情報
ジュリーは沈黙したままで
2025年10月3日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかにて公開
監督:レオナルド・ヴァン・デイル
出演:テッサ・ヴァン・デン・ブルック、クレール・ボドソン、ピエール・ジェルヴェー、ローラン・カロン ほか
2024|ベルギー・スウェーデン合作|オランダ語・フランス語・ドイツ語|100分|カラー|5.1ch|1.85:1|原題:Julie zwijgt |
日本語字幕:橋本裕充
配給:オデッサ・エンタテインメント
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