NHK大河ドラマべらぼう第15回次回予告第15話ネタバレあらすじ解説!蔦屋重三郎(横浜流星)瀬川(小芝風花)鳥山検校最期!蔦重栄華乃夢噺、森下佳子(脚本家)山田順子(吉原風俗考証)山村竜也(時代考証)

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第14話では、鳥山検校から離縁の申し出を受けた瀬川は、すぐに蔦重のもとに駆け寄り、二人は抱き合って喜びました。その後二人は肌を重ね初めて、男女の仲となり、将来を語り合いました。しかし年があけると、瀬川は置き手紙を残して蔦重の前から姿を消して行きました。第15話では、蔦重は大門前の五十間道に「耕書堂」の看板をかかげ、ついに一国一城の店主となりました。蔦重はうたた寝をしていると「いつまで寝てるんだい。店開けるよ!」と瀬川に叩き起こされます。蔦重は「お前なんでそんなに朝強ぇんだよ」と文句をいいますが、恋女房の顔をみると微笑みを浮かべます「借金あんだよ!見せ潰れるよ」耳元で怒鳴られた瞬間、蔦重は目を覚ました!二人で新生活を始めようと思った店には人影もなく、瀬川を探し回り、疲れ果てて帰ってきた蔦重はそのまま店で寝てしまい、すべては蔦重の見た、蔦重栄華乃夢噺だったのです。

第15話以降の瀬川について
ポイント1
調査結果
歴史検証!史実にはなんて書かれてるの?

5代目瀬川の記録を調べますと明治時代後期に江戸文化風俗を研究していた三田村鳶魚という方が残した書物に江戸時代の国学者の喜多村信節さん、通称「喜多村筠庭」と呼ばれていた方が書いた『筠庭雑考』という書物が紹介されています。この「筠庭」さんは蔦重が生きた同じ時代を生きた人で当時江戸の風俗や庶民文化にとても詳しくて、当時江戸の本所埋堀(現在の墨田区南部)付近に住んでいて、そこである老夫婦と知り合ったということがこの書物の中に記録として残されているそうです。この老夫婦の主人の名前は結城屋八五郎という大工さんで、町屋敷の家守をしていてこの八五郎さんと一緒に暮らしていた老婆が、かつての瀬川だったと書かれています。「筠庭」さんはこの老女が、頭の後ろ髪を短く切った「切り下げ」姿で暮らしておりまして、「どうしてそんな髪型なのですか?」と尋ねると、「実は…」と、その老婆は自らの過去を語り始めたそうです。そしてその老婆は、自分はかつて吉原・松葉屋の有名な遊女・瀬川であったと話し、名高い盲目の按摩師であった鳥山検校に見初められたそうなんですが、鳥山と別れたあと、深川六間堀に住む武士・飯沼某と夫婦になり、二人の子どもにも恵まれたそうなんですが、その飯沼さんはすぐに病で亡くなってしまい、しばらくして、その家に出入りをしていた大工の八五郎と再会し、心が通じ合ったのかわかりませんが密かに彼のもとへ身を寄せ、夫婦として静かに暮らし始めたそうです。しかしこの二人は、夜逃げ同然で屋敷を飛び出してきていますので、正式に再婚できるような立場ではなかったため、瀬川は「やむなく尼のように髪を下ろしました」と語っていたそうです。瀬川が産んだ二人の子ども、長男は飯沼家の武家の跡を継ぎ、もう一人は養子に出されたですが、放蕩いわゆる遊び呆けてばかりだったので家をおいだされて瀬川のもとで引き取られ後に髪結いとして働いたなんていう近所のうわさもあったようですが、瀬川自身は吉原時代に字の読み書きを習っていましたので、代筆の仕事をしながら、長男の住む飯沼家から多少の援助も受けて、ほそぼそと暮らしていたとか。これについては、「筠庭」さんは一部は近所の噂話だと記録していますが、そうした生活ぶりが語り継がれて、明治時代の風俗研究家で新聞記者だった宮武外骨さんが1912年発行の雑誌『有名無名』の中でも、「瀬川考」として『筠庭雑考』の一節を引用して紹介しておりますが残念ながら『筠庭雑考』のこの引用部分の原本は見つかっていませんので、どこまでが真実かわかりませんが、こうして現代の私達にも間接的ではありますが、瀬川の晩年が残されていてちょっと感動的です。また当時は、瀬川をモデルにした戯作者・田螺 金魚(たにし きんぎょ)の悲しい恋物語『契情買虎之巻(けいじょうかいとらのまき)』には、吉原の遊女瀬川が、亡夫幸次郎によく似た男と恋仲になるんですが、周囲に邪魔され、ついには男児を残して死ぬという悲しいストーリーです

ポイント2
ドラマ考察
台本にはどう書かれてるの?

もう一度第14話の内容を振り返ってみますと、台本では、蔦重が年明けに松葉屋の寮に瀬川を迎えに行くと「瀬川は知り合いの店を手伝うことになったといって朝早く寮を去っていった」といわれました。しかし、台本の内容をよく見返してみますと、瀬川はその前の晩、寮を引き上げるために、荷物の整理をしていたときまでは、蔦重の元へいこうと、準備をしていたみたいなんですが、その準備をしているときにですね、二人で足抜けしようとしたときに蔦重からもらった通行切符を見て心変わりしてっしまったように読み取れます。そして「おさらばえ」といって元旦の神社の人ごみをぬけ、どこへともなく進んでいった。と書かれていますから、瀬川は知り合いの店を手伝うとは言ったものの、最初から行く宛もなく彷徨っていったのではないかということが読み取れるわけなんです。

ポイント3
タレコミ情報
瀬川役の小芝風花さんはなんと言ってるの?
瀬川役を演じていらっしゃる小芝風花さん、4月6日から始まるBS時代劇「あきない世傳金と銀2」で主演を務めることが決まっていまして日曜の午後6時45分から全8回で放送されるますけれども、、BSで大河『べらぼう』をご覧の方は、午後6時からの『べらぼう』のあと、引き続き風花さんの活躍を観ることができるという、ちょっとお得な感じがしますが、ただ、それにともなってか、小芝さんもいろいろ忙しくなるのかわかりませんが、大河ドラマのほうでは瀬川の登場がしばらくなくてNHK出版から公開されています台本をみましても24話まで、回想シーンや名前はちらほらでるかもしれませんは、本人の登場シーンが見当たらないです。小芝さんのインタビューでも、「お話が進むと出番は少なくなりますが、ふとしたときに“今、瀬川はどうしてるんだろう?”と思っていただけるような存在を目指したい」と語っていらっしゃいまして、これを要約してみますと「出番が少なくなります」とは言っていますが、「もう出ません」とは言っていないんですし、「ふとしたときに思い出してもらえるように」というのは、単に忘れられたくないというだけでなく、もしかしたら、物語の中で再び何か重要な役割を果たす伏線なのかもしれません。

ポイント4
重要証言
脚本家、時代考証の人はなんて言ってるの?
ここでは、脚本家や時代考証の方が語っている「今後のドラマ展開」について、ご紹介します。まず、時代考証を担当していらっしゃるのは山村竜也さん。人物のふるまいや衣装、小道具などが史実と合っているかを、脚本段階からチェックするお仕事です。山村さんがおっしゃるにはですね、脚本家の森下佳子(もりした よしこ)先生は歴史の隙間をうまく利用して、物語を実際にあったかもしれない出来事のように創作していくことが非常に長けているそうです。例えば、蔦重と田沼意次が親しげに話すシーンや、長谷川平蔵が吉原で蔦重に会う場面は、史実には残っていないそうでこれは完全に脚本家の森下先生の創作だそうです。しかし平蔵には「若い頃はかなりの遊び人だった」という史実があるので、蔦重との吉原での出会いも“なくはない”という解釈なんだそうです。つまり、実際にあったかもしれない出来事を、うまく脚本に取り入れていく、その創作が実は今回のドラマの魅力の1つとも言えそうです。
そして山村さんは、今回のドラマでは、喜多川歌麿と東洲斎写楽、この二大浮世絵師と二人を世に出した仕掛け人たちの時代の魅力を伝えたい、とのことでとくに注目したいのは「歌麿と蔦重の関係」そして「写楽とはいったい誰だったのか?」というミステリアスなの部分だそうです。

そしてもう一人、吉原風俗考証の山田順子さん。山田さんは、今回は「できる限り忠実に、リアルに描く」できるだけ包み隠さず、どことん追求していくという方針でやっているそうでそのため、日曜8時とは思えない刺激的な描写がたびらび出てくるかもしれませんが、瀬川と蔦重が幼なじみだったという設定についても史実では見つかっていませんが「充分ありえるリアルな話」だとしてまして、当時吉原の中には1万人位の人が住んでいてそのうち、2000~3000人が遊女で、吉原自体が囲われた1つの街になっていましてそこに豆腐屋さんも酒屋さんもお風呂屋さんもあって家族が住んでいましたから、子供もたくさん住んでいた。また売られて来る子もたくさんいたので、当然幼馴染もいただろうし、全然不自然な話ではなくて、ありえるだろうな。否定する材料はないのでおもしろいんじゃないですかと、脚本家の森下先生にも話したそうです。そして今後の瀬川と蔦重はどうなっていくのか?ということについても、山田さんいわく吉原を出ていったあとに二人の関係がどうなっていくのか?そこが1番の見どころで、面白い結果になるとおもいます。ということをおっしゃっていますので、結構驚きの結末が待っていそうです

(1話)「ありがた山の寒がらす」2025年1月5日
(2話)吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』2025年1月12日
(3話)千客万来『一目千本』2025年1月19日
(4話)『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)2025年1月26日
(5話)「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」2025年2月2日
(6話)鱗(うろこ)剥がれた『節用集』2025年2月9日
(7話)好機到来『籬(まがき)の花』2025年2月16日
(8話)逆襲の『金々先生』2025年2月23日
(9話)玉菊灯籠恋の地獄2025年3月2日
(10話)「青楼美人」の見る夢は2025年3月9日
(11話)富本、仁義の馬面は2025年3月16日
(12話)俄(にわか)なる「明月余情」2025年3月23日
(13話)お江戸揺るがす座頭金 2025年3月30日
(14話)蔦重瀬川夫婦道中 2025年4月6日
(15話)死を呼ぶ手袋 2025年4月13日
(16話)さらば源内、見立は蓬莱 2025年4月20日
第17話 乱れ咲き往来の桜
第18話 歌麿よ、見得は一炊夢(いっすいのゆめ)
第19話 鱗の置き土産
第20話 寝惚けて候
第21話 蝦夷桜上野屁音
第22話 小生、酒上不埒にて
第23話 我こそ江戸一の利者なり
第24話 げにつれなき「日本橋」

【出演】
主演 蔦屋重三郎役
俳優 横浜 流星さん
平賀源内役
俳優 安田 顕さん
花の井(五代目瀬川)役
俳優 小芝 風花さん
田沼意知役
俳優 宮沢 氷魚さん
長谷川平蔵宣以役
俳優 中村 隼人さん
松平武元役
俳優 石坂 浩二さん
鱗形屋孫兵衛役
俳優 片岡 愛之助さん
駿河屋役
俳優 高橋 克実さん
須原屋市兵衛役
俳優 里見 浩太朗さん
田沼意次役
俳優 渡辺 謙さん

動画内参考資料 引用
「NHK大河ドラマガイド」べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~前編 (NHK出版)
「NHK大河ドラマガイド」べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~「THE Book1」(東京ニュース通信社)
NHK2025年大河ドラマ完全読本(産経新聞出版)
「NHK大河ドラマガイド」べらぼう~蔦重栄華乃夢噺単行本、完全小説版第2弾二 (2)NHK出版
江戸を照らせ(小峰書店)
東京都立図書館
国文学研究資料館所蔵
国立文化財機構所蔵品統合検索システム
東京都立中央図書館蔵
フリー素材 いらすとや
動画AC
Wikipedia
NHK(C)
べらぼう公式サイト
https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/
berabou_nhk(べらぼうインスタグラム)
日本最大級の著作権フリーBGM・効果音
ストックサービス「Audiostock」
サウンドプロダクション吟
OPジングル:音筏アドレス:https://rotmcits.com/

コメント

  1. 光る君への解説が最高でした。令和8年は豊臣秀吉ですね。

  2. 解説ありがとうございます。また放送後の解説がみれてよかったです。また来週も楽しみです。スッキリしました

  3. 終盤でもいいから瀬川また出てきて欲しい

  4. これからの台本の中身は知りませんが、蔦重と瀬川の子どもが
    これから登場する写楽だったら面白いと思います。この大河は
    江戸文化がよくわかって、大変おもしろい(脚本がすばらしい)。

  5. 素晴らしい解説者さん益々楽しみです。

  6. 飯沼某の子孫が見つかれば瀬川の子孫が見つかるかも知れないですね

  7. べらぼう小説版を読んでからこの大河ドラマを見ると、本の文字が、錦の絵屏風のように鮮やかに浮き上がってくるようで面白い。
    映画だと本読んで映画見ると違いすぎてがっかり。 「おしん」を書いた橋田寿賀子さんが「映画は本を監督が勝手にどんどん変える。だけどテレビの監督さんは本の通りやってくれる。「おしん」の雪のいかだ川下りは。「筏」と書いたら本当に「筏」を準備してくれて、筏を新たに作り、専門の筏師?(筏専門の船頭さん)を手配してくれ、手間も費用も小舟の何倍もかかるのにやってくれた。本の通りやってくれるのでテレビドラマを書くのが好きだ。とおっしゃっていたのを思い出す。
    さて 今回の「一部は近所の噂話とする瀬川の晩年が残されているという解説」は今後ドラマを楽しむうえで大きな注目点になります。ありがとうございます。 睡眠時間6時間以外はお仕事とのこと、体に気を付けて頑張ってください。
    追伸 かつて「大河ドラマを歴史ととるのはアホ」と投稿したことがありますが、これは私が小学生の時見た大河ドラマ「赤穂浪士」を高校生のころまでドキュメンタリーに近いものと信じていた「アホ」だったからで、自分に対する戒めです。
    今は大河ドラマは時代を背景にした手間暇かけた大作ドラマとして楽しく鑑賞しています。 以上感謝を込めて。

  8. BSで見てて瀬川が消えてなんということだ!と悲しみにくれていたら、直ぐに大坂の商人の嫁となって現れてなんとも複雑な気持ちとなった

  9. まだやってたんすか?

  10. 公共放送NHKが大河ドラマで
    日本全国に売春斡旋をしている。
    日本人女性がアメリカ入国拒否を
    されるわけだ。

  11. 日本の歴史をチャイナ人が語り
    小銭稼ぎ
    神社使って・・・
    こんなのばかり

  12. ここから橋本愛さんとどういう関係になっていくんだろ

  13. やはり最後は二人の夢の1つ最後の1つそうそれは共に本屋と茶屋をきりもりする 主人とその女将さんとして 生涯を共に過ごす事でしょう みんながこれを望んでいますから!よろしく!

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