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このチャンネルでは2025年度NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」のドラマ解説をしています。今回は6月7日放送予定の第24回「六代目瀬川再登場」の重要な出来事や登場人物の情報などを予測して解説します。ドラマの世界感が理解できドラマがもっと楽しくなる情報を独自の目線でドラマを先読みして解説いたします。8分で解る!べらぼう第24回予想解説。この動画の内容は一部、史実やガイドブックを元に考察しており実際の放送内容と異なる部分もあります。参考程度にご覧ください。
今回の「特選ポイント」
前回の23話では、花魁「誰袖」を連れて吉原か足抜けを試みた歌麿でしたが、何者かも仕業で放火の犯人に仕立てられその場で取り押さえられてしまいました。しかしその場にいた唐来三和(とうらいさんわ)の助けで、その疑いははれ、火の中から花魁を助け出そうとした勇敢な青年として一躍話題となりました。しかしこの火災で吉原の蔦屋を含む一部の建物は燃え果ててしばらく吉原の営業もできなくなってしまいました。そしてその火を放った本当の犯人とは?そして6代目瀬川登場!その意外な正体とは?
3つのポイント
それではここからは第23話の予想ポイントについて解説していきます
1️⃣土山宗次郎、花魁身請けで破滅?巨額横領事件発覚
2️⃣唐衣橘洲登場で蔦屋大繁盛?
3️⃣六代目瀬川登場!その正体とは?
1️⃣土山宗次郎 横領事件発覚
十文字屋の花魁「誰袖」に見受け話を持ちかけた土山は、36歳で勘定組頭に登用されるほどの真面目で有能な幕府の役人でした。しかしそのことで経済的にも豊かとなり、また狂歌師大田南畝と出会い、吉原通いに味をしめると、金遣いも荒くなり、とどめに身請けのための祝儀や身代金で1200両ほどを使い果たし、ついには幕府の公金にまで手をつけるようになっていきました。土山は当時幕府の財政を管理していたため、簡単にその金を持ち出すことができ、誰袖を身請けしたあとも、吉原通で女遊びが辞められず「最初の情熱はどこへやら、次第に他の女にも手を出すように」なり、そんな土山に対して、誰袖はついに堪忍袋の緒が切れ宗次郎の元から逃げ出してしまいました。そして宗次郎の公金横領は、田沼意次の失脚とともに次第に明るみにでて、土山はついには斬首と処されてしまいました。その後、誰袖は晴れて自由の身となり、歌麿の元に駆け寄りましたが!さあどうなっていくのでしょうか?
2️⃣唐衣橘洲登場で蔦屋大繁盛?
天明4年(1784)~1785にかけて江戸では狂歌ブームに一段と盛り上がりを見せ、蔦重は大田南畝(四方赤良)よものあからと組み、狂歌会を開きそこで読まれた狂歌を大田に選んでもらい狂歌本にして出版しました。するとさらに狂歌ブームは増し吉原の女郎や、商人や武士や大名までも狂歌を楽しむようになりました。江戸で名の売れていた戯作者や絵師も、蔦重の影響を受け、朋誠堂喜三二は手柄岡持、恋川春町は酒上不埒(さけのうえのふらち)、北尾政演(まさのぶ)は身軽折輔、などという名前を名乗っていました。その中でも大田南畝、朱楽菅江(朱楽漢江)、唐衣橘洲は狂歌三大家と呼ばれ特に人気を博していました。しかしこの盛り上がりの中、狂歌の先頭を走っていた大田は狂歌に飽き始めてしまい、あるひ、蔦重と太田が酒をかわしていると大田が「いくら蔦重の頼みでもそれだけは聞けね」と目に怒りを浮かべ話しました。この発端は狂歌ブームの初期の頃に唐衣橘洲が大田を激しく批判したことから二人の関係が悪化し、橘洲は業界から爪弾きにされていたのでした。橘洲は大田に謝罪して和解したいといい、蔦重も大田と橘洲が仲直りして一緒に作品を作ればその本は話題となり売れるに違いないと、交渉をしますが、大田はあいつだけは許せんと一向に折れませんでした。すると蔦重はある手紙を取り出して大田に見せると「そこには「尻焼猿人しりやけのさるんど」と書かれていました。この尻焼猿人とは、絵師としても有名で姫路藩主の大名の弟の酒井抱一(さかいほういつ)の狂歌名で吉原好きで大田とも交流がありましたが、流石に格上の存在でしたが、偉ぶった態度はなく、気さくな性格から大田も尊敬する存在でした。大田も、酒井様の頼みなら、と和解を引き受け、蔦重は大田南畝、朱楽菅江(朱楽漢江)、唐衣橘洲の狂歌三大家が編集した「俳優風」わざおざぶりを蔦屋から出版するとその本は飛ぶように売れ、またたく江戸で有名となりました
『狂歌評判俳優風』(関西大学図書館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100346017
3️⃣六代目瀬川登場
1775年、鳥山検校からの身請けを受け、吉原を去っていった5代目瀬川から7年後の1782年に6代目瀬川が襲名をしましが、6代目はすぐに武家の浅田栄治郎に1000両で身請けされてしまいました。しかし浅田は家族より、女郎を妻に迎えることを反対されると、すぐに身請けを解消し、6代目瀬川はまた別の客との結婚、離婚を繰り返しました。蔦重は、この6代目瀬川の話をネタに山東京伝と組み「江戸生艶気樺焼」という黄表紙を出すと、その本が飛ぶように売れました。その後天明四年(1784年)の4月1日に「このも」という「うたひめ」の禿(かむろ)が六代目瀬川を名乗るようなりました。この禿(かむろ)こそ第1話から登場し、火災の中、お稲荷さんを救い出そうとそした、花の井の禿(かむろ)のさくらとあやめの「さくら」だったのです。さくらは五代目瀬川が鳥山検校に身請けされ、吉原を去るとその華やかな後ろ姿を見つめていました。さくらはただの禿ではなく、五代目瀬川の背中を見て育ち、その芸や心意気を深く心に刻んでいました。そしてあの火事の中、命を救ってくれた恩人でもありました。「あのとき、花の井姐さんが火の中でわたしの手をぎゅっと握って、逃げてくれなかったら。あのぬくもりと、姐さんのうしろ姿、忘れたことなんて今まで一度もござりんす。わっちが瀬川の名を継ぐのは、ただの名誉のためじゃない。姐さんが、あたしに見せてくれた吉原のいきざま、あたしが、継いでみせやんす」といいました
この内容は一部ドラマのあらすじを予測して解説した内容になり、実際の放送内容とは異なる場合もあります。
(1話)「ありがた山の寒がらす」2025年1月5日
大河ドラマ「べらぼう」いよいよ放送開始!主演は横浜流星。写楽、歌麿を世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の物語が始まる。
(2話)吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』2025年1月12日
蔦屋重三郎(横浜流星)は、吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いつく。その序文の執筆を依頼するため、江戸の有名人・平賀源内(安田顕)探しに奔走する!
(3話)千客万来『一目千本』2025年1月19日
蔦重(横浜流星)は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』に着手。本作りに夢中な蔦重を許せない駿河屋(高橋克実)。親子関係の行方は…。
(4話)『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)2025年1月26日
蔦重(横浜流星)は西村屋(西村まさ彦)と共に、呉服屋の入銀で錦絵の制作を順調に進めるが…。城内では、田沼意次(渡辺謙)による賢丸(寺田心)の養子計画に暗雲が…。
(5話)「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」2025年2月2日
【作】森下佳子【出演】横浜流星,安田顕,小芝風花,井之脇海,小野花梨,中村蒼,片岡愛之助,高橋克実,里見浩太朗,渡辺謙,正名僕蔵,六平直政,かたせ梨乃ほか
(6話)鱗(うろこ)剥がれた『節用集』2025年2月9日
蔦重(横浜流星)は、鱗形屋(片岡愛之助)と新たな青本を作る計画を始める。そんな中、須原屋(里見浩太朗)から『節用集』の偽板の話を聞き、蔦重にある疑念が生じる…。
(7話)好機到来『籬(まがき)の花』2025年2月16日
蔦重(横浜流星)は今の倍売れる細見を作れば、地本問屋仲間に参入できる約束を取り付ける。しかし西村屋(西村まさ彦)と小泉忠五郎(芹澤興人)が反発し、阻もうとする。
(8話)逆襲の『金々先生』2025年2月23日
『節用集』の偽板を作ったとして捉えられた鱗形屋(片岡愛之助)が釈放される。蔦重(横浜流星)と作った『金々先生栄華夢』が鱗形屋が鱗形屋からうりだされるが…。
(9話)玉菊灯籠恋の地獄2025年3月2日
花の井が5代目瀬川(小芝風花)に襲名するとたくさんの富豪たちが吉原を訪れ、その中で幕府公認の高利貸し業を営む鳥山検校(市原隼人)が瀬川に身請けを申し付けるが…。
(10話)「青楼美人」の見る夢は2025年3月9日
吉原では、身請けが決まった瀬川(小芝風花)最後の花魁道中が年の瀬に行われることが決まり、錦絵本「青楼美人合姿鏡」が完成し販売されますが…。
(11話)富本、仁義の馬面は2025年3月16日
蔦重(横浜流星)作の錦絵本「青楼美人合姿鏡」は値段が高く一向に売れず、借金を抱えた蔦重は何とか手立てはないかと考え吉原で祭りを開くことになりますが…。
(12話)俄(にわか)なる「明月余情」2025年3月23日
吉原で今年も俄祭りが行われますが吉原大分裂の危機?この決着は各店ごとの出し物で勝負をするいう蔦重に提案で、祭り最終日に自体は思わぬ展開へと発展していきます
(13話)タイトル未定 2025年3月30日
鱗形屋がまた偽版の「節用集」を売って奉行所に捕らえらてしましました。その原因は座頭からの借金の過酷な取り立てだとわかり田沼意次は座頭金の実態調査に乗り出しました…。
(14話)タイトル未定 2025年4月6日
鳥山が幕府から取り調べを受け入獄すると奉行者から妻瀬川との離縁が言い渡され、蔦重はすぐ瀬川と世帯を持ち本屋を開業するつ約束をしました
(15話)タイトル未定 2025年4月13日
蔦重は、吉原で本屋「耕書堂」を始めましたが、瀬川を失った悲しみから立ち直れず、腑抜け状態となってしまいました。するとそこに、平沢が訪れ蔦重に青本を作らないかと持ちかけますが…
(16話)タイトル未定 2025年4月20日
ある朝源内が目を覚ますと手元に血のついた刀があり久五郎が血を流して死んでおり、奉行所は源内が斬ったとみて牢獄に入れ取り調べをしますがその後、源内が獄死したとの知らせがはいり…
【出演】
主演 蔦屋重三郎役
俳優 横浜 流星さん
平賀源内役
俳優 安田 顕さん
花の井(五代目瀬川)役
俳優 小芝 風花さん
田沼意知役
俳優 宮沢 氷魚さん
長谷川平蔵宣以役
俳優 中村 隼人さん
松平武元役
俳優 石坂 浩二さん
鱗形屋孫兵衛役
俳優 片岡 愛之助さん
駿河屋役
俳優 高橋 克実さん
須原屋市兵衛役
俳優 里見 浩太朗さん
田沼意次役
俳優 渡辺 謙さん
動画内参考資料 引用
「NHK大河ドラマガイド」べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~前編 (NHK出版)
「NHK大河ドラマガイド」べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~「THE Book1」(東京ニュース通信社)
NHK2025年大河ドラマ完全読本(産経新聞出版)
東京都立図書館
国文学研究資料館所蔵
国立文化財機構所蔵品統合検索システム
東京都立中央図書館蔵
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べらぼう公式サイト
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コメント
また瀬川が戻って来てよかったです。歌麿もよかったですね。火を放った犯人は次回かな?土山が亡くなって、被疑者死亡で捜査終了?
6代目瀬川、そういう理由で5代目瀬川によく似てたんですね。納得しました
べらぼうからこのチャンネル知ったんですけど、これってどこまでガチなんですか?あくまで予想ってことなんですかね?
この時期、鶴屋どうしてたのでしょう?
わっちが瀬川でありんすよ。と言ったのは、さくらだったりして。
太田南畝→大田南畝 「太」でなくて「大」
【訂正】動画内にて太田南畝と表示しておりますが、正しくは大田南畝の誤りでした。お詫びして訂正します