『ゴースト・トロピック』
バス・ドゥヴォス監督|2019|ベルギー|84分
<第72回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品>
真夜中の一期一会
終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでを描いた、小さな小さな一夜の旅路。カンヌがベルギーの新鋭バス・ドゥヴォス監督を発見した記念碑的作品。
掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、奇跡の長編3作目。
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