『リベリアの白い血』『アイヌモシリ』福永壮志監督、主演:山田杏奈×出演:森山未來×永瀬正敏。「遠野物語」に着想を得た、唯一無二の物語・映画『山女』閉鎖的な村社会と神秘的な山々を背景に運命に翻弄される女性の生き様を映し出す予告編が解禁!
大飢饉に襲われた東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、村人から蔑まれながら息をひそめて生きていた。そんなある日、凛の父・伊兵衛が村中を揺るがす事件を起こす。村人達から糾弾される父をかばい、自ら村を去り禁じられた山に入る凛を待ち受けていたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。
柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得たオリジナルストーリーとなる本作。自然を前にしてあまりに無力な人間の脆さ、村社会の持つ閉鎖性と同調圧力、身分や性別における差別、信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、一人の女性が自らの意志で人生を選び取るまでが描かれる。自分らしく生きること、人間らしさとは、何なのか。凛の物語と彼女の下した決断が、時代を超えて、こだまとなって私たちの明日に響く。
国際共同製作となる本作の監督・脚本は、⺠族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。ニューヨークで映画を学び、グローバルな制作体制で独自の作品世界を追求してきた。初の⻑編劇映画である『リベリアの白い血』は第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品され、2作目の『アイヌモシリ』は第19回トライベッカ映画祭で審査員特別賞を受賞し、国際舞台でその存在感を強めている。共同脚本に劇作家で、NHK連続テレビ小説「らんまん」を手がける⻑田育恵を迎え、現代につながる社会の歪みとそこに生きる人々の物語を作り上げた。
この度解禁された本予告編では、運命に翻弄されながらもひたむきに生きる凛の物語を中心に、閉鎖的な村社会とそこに生きる人々の様子、伝説の存在として恐れられる“山男”の姿、神秘的な自然風景の数々が、本作の音楽を務めた台湾出身のアーティスト、アレックス・チャン・ハンタイによる音楽とともに、妖しくも美しく映し出されていく。山田杏奈、森山未來、永瀬正敏ほか豪華役者陣が魅せる、繊細な表情と演技も見どころだ。
舞台は、18世紀後半の冷害に喘ぐ東北の寒村。凛(山田杏奈)が「次は人さ生まれてきたら駄目だよ」と呟き、赤子の亡骸を川に流すシーンから始まり、直後、凛が盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山に手を合わせる様子は、間引きされる赤ん坊を川に捨てる役目を担う呵責を彷彿とさせる。
先代の罪を負い、村人から蔑まれる凛の一家。凛を取り巻く村人たちを演じるのは、二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでんら日本の映画界に欠かせない実力派俳優たちだ。凛は「穢れる」と水汲みを拒まれ、父の伊兵衛(永瀬正敏)は「いつまで恨めばいいってよ」と怒りをぶつける。凛は、自分に思いを寄せる駄賃付けの泰造(二ノ宮隆太郎)に言う。「おめえは、外さ出で、色んなもんが見れでいいな」。
ある日、飢えに耐えかねた伊兵衛が盗みを働いてしまい、村人たちが凛の家に押しかける。糾弾される伊兵衛を見兼ね、父の罪を被った凛は、自ら村を去り、決して越えてはいけない言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥へと進んでいく。そこで出会ったのは、伝説の存在として恐れられる、白い⻑髪と髭をたくわえた山男(森山未來)だった。この野蛮にも神聖にも見える山男との出会いが、凛の運命を大きく動かしていくーー。
映像の最後には、村へ連れ戻そうとする泰造とそれを拒む凛の姿と鳴り響く銃声、そして森の中で山男の髪をとぐ凛の姿や神秘的な自然風景など、山での生活を想起させるシーンが映し出される。果たして凛の身に何が起こったのか。本編への期待と謎が深まる予告映像となっている。
『山女』は2023年6月30日公開
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#山田杏奈#森山未來#永瀬正敏
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コメント
今の邦画を観ていると作り手の才能と努力は感じる。
でも生命力がない。
パッと観て鷲掴みにされない。
これ関係者たちの責任というより、日本人全員が生命力がなくてつまらない人ばかりの現状だから仕方がないんじゃないかな。
また新たな山田杏奈さんが観られそうで楽しみです。期待してます!