20年前のビデオテープに残る、11歳の少女と父とのまばゆい数日間 映画「aftersun/アフターサン」予告

映画予告

2023年5月26日より劇場公開される、本年度アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされている映画「aftersun/アフターサン」の、予告編が公開された。
 
 予告編では、父との思い出が残るビデオテープが再生され、20年前に11歳だったソフィと30歳の父カラムの、ひと夏の旅が映される。観光客から兄妹に間違えられるような若い父と思春期真っただ中の娘。普段は離れて暮らしていている2人は、短い夏休みをトルコのリゾート地でふたりきりで過ごす。大空いっぱいに広がるパラグライダー、きらきらと美しく揺れるターコイズブルーの海、「同じ空を見上げるっていいね、パパと離れていても太陽を見れば近くに感じられる」と、久しぶりの父との時間をかみ締めるソフィの言葉。ビデオに残された旅が、かけがえのない時間だったことが描かれる。
 
 あわせて公開されたポスタービジュアルは、フィルムカメラで撮られたようなざらつきのある色合いで、太陽が降り注ぐ大空を背に、サングラスで笑顔を向けるソフィとカラムの2ショットが捉えられている。右側の少し焼けたような跡や折りたたんだ線が、年月を重ねた思い出であることを表現したビジュアルとなっている。
 
 「aftersun/アフターサン」は、11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後に父親と同じ年齢になったソフィの視点で描いた作品。陽光の注ぐ浜辺、日焼け止めの香り、大きな波音、そして今も残る父親の手の感覚など、多くを語らない演出で描き出す。父親を演じたのは、ドラマ「ノーマル・ピープル」などのポール・メスカル。3月13日(日本時間)発表のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされている。ソフィ役を800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオが務めている。脚本・監督は、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

【作品情報】
aftersun/アフターサン
2023年5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango

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