日本水軍“魚鱗の陣” VS

2023年3月17日より劇場公開される、韓国で730万人を超える観客動員を記録したヒット作「ハンサン　―龍の出現―」の、予告編が公開された。
　
　予告編では、豊臣秀吉による朝鮮出兵により朝鮮軍の敗退が続く中、全羅左道（チョルラチャド）水軍の大将イ・スンシンが、「この戦いが朝鮮の命運を決する」と冷静に準備を進める姿が描かれる。「何の戦いですか」と問われると、「信念を貫く戦いだ」と答えるイ・スンシン。脇坂安治を水軍の将とした日本軍と、ついに決戦の時を迎える。大海原で、日本水軍の“魚鱗の陣”と、数では劣る朝鮮水軍が繰り出す“鶴翼の陣”が激突する様子のほか、朝鮮の装甲艦「亀船」や、天守閣が船に乗ったような日本の旗艦「安宅船」など、当時の軍艦の姿を見ることができる。
　
　監督のキム・ハンミンは、同じくイ・スンシンを主人公に、慶長の役の「鳴梁（ミョンリャン）海戦」を描き、韓国映画の歴代観客動員1位を記録した前作「バトル・オーシャン 海上決戦」を作り上げた経験をもとに、本作では水上に船を浮かべずに撮影するという方法を選択。実物大の板屋船を設置できる超大型室内セットで撮影し、船団を取り囲む大海原をVFXで合成して作り上げたという。
　
　「ハンサン　―龍の出現―」は、豊臣秀吉による朝鮮半島への出兵「文禄・慶長の役」の大きな分岐点となった「閑山島海戦」を映画化した作品。朝鮮水軍の将軍として日本の大軍から国を守り抜いたイ・スンシン（李舜臣）と、豊臣秀吉に仕え、「賤ヶ岳の七本槍」に名を連ねた武勇の持ち主である脇坂安治。互いの実力を認める武将たちが自軍内の政治的な駆け引きに翻弄されながらも迎える決戦では、伝説として語り継がれる朝鮮の装甲艦「亀船」や、天守閣が船に乗ったような日本の旗艦「安宅船」など、当時の軍艦の姿が現代によみがえり、戦国時代の海上バトルが展開される。
　
　イ・スンシンを演じるのは、パク・チャヌク監督最新作「別れる決心」で主演を務めるパク・ヘイル。対する脇坂安治を、日本映画「太陽は動かない」にも出演するなど活躍の場を広げているピョン・ヨハンが演じ、第43回青龍映画賞と第58回大鍾賞映画祭で助演男優賞を受賞した。ほかに、アン・ソンギ、アイドルグループ2PMのオク・テギョン、コンミョンらが出演している。監督は、「神弓－KAMIYUMI－」「バトル・オーシャン