2023年1月20日から劇場公開される、誘拐された我が子の奪還を誓った母親の愛と執念の物語「母の聖戦」から、特別予告が公開された。
特別予告は、誘拐された娘を取り返すため犯罪組織に挑む母親・シエロの視点から描かれている。身代金を支払ったが娘は解放されなかった上に、警察や友人に話しても相手にされず、シエロは憤る。テレビで若い女性の遺体が発見されたというニュースを見て不安にかられ、軍と協力しながら手段を選ばず娘を探し始めるシエロ。最初は被害者だったシエロ自身は、いつの間にか悪意に満ちた暴力の渦の中に巻き込まれていく。それでも決して諦めないシエロが、「娘のためなら何だってやる」と闘い続ける姿が収められている。
主人公シエロのモデルとなったのは、娘を誘拐されたのちに殺害されたミリアム・ロドリゲスという実在の人物。復讐のためにたった一人で麻薬カルテルに挑み、10人の犯人たちを監獄へと追いやった。正義を求めるミリアムの鬼気迫る行動は、組織の報復を恐れて見て見ぬふりをしてきた街の人々に大きな衝撃を与え、多発する犯罪に苦しむ市民を熱狂させ、被害者たちを勇気づけたという。だが、2017年の母の日に、犯罪組織の報復による銃撃でミリアムは殺害される。ミリアムが立ち上げた行方不明者の家族を支援する団体は息子が引き継ぎ、今も活動が続けられている。
「母の聖戦」は、誘拐ビジネスが横行するメキシコで、犯罪組織に誘拐された娘を奪還するため、命がけの闘争に身を投じた女性の実話をベースに、平凡なシングルマザーの主人公がたどる想像を絶する運命を映し出した作品。ある日突然、娘を誘拐された主人公シエロは、容赦なく身代金をむしり取られ、たちまち孤立無援の極限状況になる。誰にも頼れないことを悟ったシエロは、危険を顧みず犯罪組織への監視・追跡を行い、軍をも巻き込んで娘の捜索を繰り広げていく。メガホンを取るのは、本作が劇映画デビューとなるテオドラ・アナ・ミハイ監督。
【作品情報】
母の聖戦
2023年1月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給:ハーク
(C)MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA
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