19世紀、あこがれのパリで欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく純朴な青年 映画「幻滅」予告

映画予告

フランスのセザール賞で作品賞ほか最多7冠を獲得した映画「幻滅」の劇場公開日が2023年4月14日に決まり、予告編が公開された。
 
 予告編は、文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンが、あこがれのパリで暮らす中で、当初の目的を忘れ、欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくさまが映し出されている。1820年。フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。そんな社交界に現れたのは、「都会に慣れていない子」と紹介されたリュシアン。貴族の人妻であるルイーズと駆け落ち同然で憧れのパリに上京したリュシアンは、先輩格で世渡りのうまいジャーナリストに「金のためなら魂を売らないと」と言われ、私欲に世界へ足を踏み入れていく。だが、「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する作家のナタンの登場で、ドラマが動き出す。
 
 「幻滅」は、19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックが書き上げた「幻滅——メディア戦記」を映画化した作品。主演のリュシアンを演じたのは、フランソワ・オゾン監督作「Summer of 85」のバンジャマン・ヴォワザン。純粋な青年が野心と欲望に惑わされ堕落していく姿を演じる。ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドランジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー、ジャン=フランソワ・ステヴナンらが顔をそろえている。監督は、「偉大なるマルグリット」のグザヴィエ・ジャノリ。セザール賞で、作品賞を含む7部門で受賞を果たした。

【作品情報】
幻滅
2023年4月14日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
配給:ハーク
© 2021 CURIOSA FILMS – GAUMONT – FRANCE 3 CINÉMA – GABRIEL INC. –

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